トロフィーの素材・材質11種類まとめ

社内運動会やゴルフ大会などのイベントを盛り上げるために、優勝トロフィーを準備すると効果的です。トロフィーは形のイメージはしやすいですが、どのような材質・素材の製品を選ぶべきか迷われる方もいるはずです。

トロフィーに使われる材質・素材にはいくつもの種類があります。材質や素材はトロフィーの雰囲気や印象に影響を与えるため、こだわって考えるべき部分です。

今回はさまざまな素材・材質について、特性や完成したトロフィーが持つ特徴を解説します。この記事を読めば、イベントに合ったトロフィーの素材や材質が判断できるようになるでしょう。

 

トロフィーに使われるさまざまな材質や素材について

トロフィーには貴金属や非金属といった金属類のほか、クリスタルや大理石なども用いられます。国際大会では金のトロフィーが採用される場面が多く、小規模なイベントではブロンズや樹脂など低価格の素材が採用される場合も多いです。

使用する素材によって、高級感や華やかさなどが異なります。各素材の特徴をあらかじめ把握することは大切なポイントです。

 

トロフィーの素材・材質

トロフィーは使用する素材・材質が豊富で、バリエーション豊かなラインナップを構築できる製品です。こちらでは計11種類の素材について、性質や製造方法、完成したトロフィーの特徴などを中心に解説します。

光学ガラス

近年製作されるトロフィーの中には、光学ガラスを用いた製品も存在します。光学ガラスは一般的なガラスと比較して不純物がほぼ含まれていないため、透明度が非常に高いことが特徴です。

自然光が当たる場所に設置するだけで、きらきらと輝き続けてくれます。光学ガラスのトロフィーは、優勝者や大会名だけあしらったシンプルなデザインにすると、より魅力が際立ちます。

アクリル

アクリルは耐衝撃性に優れ、ガラスを越える透明感を醸し出すことができる素材です。「プラスチックの女王」とも評され、高品質な材質だと言えるでしょう。

加工や着色も簡単にできるため、トロフィーに限らず幅広いジャンルの製品に使われます。水族館の水槽にも使用されるほど、頑丈さや透明感への評価は高いです。

アクリルトロフィーはクリスタルにも負けない輝きを放つこともできるため、バランスの良い一品です。

クリスタル

クリスタルはガラスの成分に酸化鉛を添加し光の屈折率を変えることで、透明度を高めた素材です。鉛の含有量が増えるにしたがって透明度も上昇し、水晶のような輝きを得られます。

クリスタルトロフィーの特徴は何と言っても、ほとばしる高級感です。ロゴや文字を本体に手軽に彫刻できるため、台座にプレートを設置する従来の形よりも格別な印象を抱かせます。

安価な製品でも上質なトロフィーを入手可能で、コストパフォーマンスが高いです。風格を重視するグレードの高いイベントに適しています。

ブロンズ(青銅)

ブロンズは銅メダルの製造にも使われる銅とスズから構成される合金です。色合いによって硬度に違いがあり、青から白銀色に近づくほどに硬さを増す特徴を持ちます。一方で、硬くなるにしたがい、もろく壊れやすくなる傾向も。柔らかなブロンズは、銅像やトロフィーなど芸術性が重要な製品に好んで使用されます。ブロンズトロフィーはシンプルなデザインだけでなく、オシャレな製品も少なくありません。競技や種目に合わせて、映えるトロフィーを選びましょう。

樹脂

樹脂製のトロフィーは最もポピュラーなタイプだと言えます。デザインが豊富で安価なので、特に規模が小さな大会におすすめです。トロフィー上部に位置する競技人形にもたくさんの種類があるため、イベントにマッチする製品を見つけやすいはずです。

樹脂製のトロフィーは安っぽく見える危険があるため、規模が大きい大会にはあまりおすすめできません。価格を重視して樹脂製のトロフィーを検討する際は、大会の規模感に十分な注意を払いましょう。

真鍮製、アンチモニー製(金属)

真鍮は銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金のうち、一定割合以上の亜鉛が含まれた金属を指しています。さびや傷に強く、さまざまなアンティークや日用品、ネジなどに使われる汎用性の高い素材です。

トランペットのような金管楽器にも使われ、ブラスバンドの「ブラス」は真鍮の英語表現を由来としています。

アンチモニーはアンチモンと鉛、スズの合金です。重厚性や高級感を備えつつ、柔軟性や加工性にも優れる万能な素材です。インテリア雑貨や置物、オルゴールなどの製作にも使用されます。

真鍮製、アンチモニー製トロフィーは光沢があり華やかな印象を与えるため、中~大規模の大会に適しています。優勝カップやブロンズトロフィーとして利用すれば、イベントに花を添えるでしょう。

亜鉛ダイキャスト

ダイキャスト製法で亜鉛を加工したものを、亜鉛ダイキャストと呼びます。ダイキャストは金属鋳造法の一種で、融解した金属を金型に流し入れることで、寸法精度の高い鋳物を形作ることが可能です。

大量生産が可能なので、比較的リーズナブルな価格で精密なトロフィーを入手できます。

大理石

大理石は石灰岩とも呼ばれる、炭酸カルシウムの含有量が多い岩石のことです。歴史的に、彫刻物や建築物に広く使用されてきた素材でもあります。

大理石トロフィーは、岩本体に刻み込まれた模様を視覚的に楽しめることが特徴です。パッと見で価値の高さを伝えられ、特別な場面で導入するとイベントに付加価値を出すことができます。

ポリレジン

ポリレジンはプラスチック素材でありながら、陶器に近い手触りを感じられる素材です。重厚感があるため、一般的なプラスチックとは一線を画す素材だと言えます。アニメキャラのフィギュアを作る際によく使われます。

アルミ鋳造

アルミは他の金属より溶ける温度が低い特徴を持つ素材です。金属を熱するコストを抑えられるため、比較的量産しやすいことがメリットです。

形を自由にデザインしやすいこともあり、暖房器具や家電製品などに至るまで幅広い場面で使われます。さらに耐食性に優れさびにくいので、長年使用し続けたいトロフィーの素材として適しています。

本物の金を素材として採用したトロフィーもあります。宝飾品に使われる金属を使用することで、トロフィーが持つ価値を分かりやすく伝えられるでしょう。

トロフィーに含まれる金の含有量には違いがあるため、制作費用は製品によって大きく異なります。金属製のトロフィーに金箔を施して、華やかさを醸し出す手法も使われています。

金は、酸やアルカリへの耐性が強く、さびにくいことがメリットです。また他の素材を混ぜ合わせ、ピンクや紫など色合いにバリエーションをもたせることも可能です。

 

まとめ

トロフィー選びでは形状やデザインはもちろん、素材・材質への配慮も大切なポイントになります。なぜなら素材によってトロフィーが醸し出す印象が異なるためです。

例えば金やブロンズのトロフィーは華々しさを感じさせますが、クリスタルや大理石などの素材は上質感・高級感などのイメージを与えます。

場にふさわしいトロフィーを準備するためには、イベントの目的や種類に即した素材を選ぶことが重要です。